介護ロボット
2017年11月30日
介護ロボット・福祉機器の導入
社会福祉法人隆生福祉会では、介護ロボットの積極的な導入、定着を進めています。
●積極的な導入、定着をめざす
全ての方に使えなくても、一人のご利用者様のQOL向上、一人の職員の負担軽減に繋がるものであれば、導入を検討いたします。
さらに、導入後の定着を重要視しています。せっかく導入した介護ロボットを、「慣れない」「難しい」「怖い」といった様々な理由で敬遠してしまう、これは全ての介護現場共通の課題であると考えています。
●開発実証施設として協力
大学や企業などの様々な介護ロボット開発に、実証施設として協力しています。職員の生の意見が反映された、介護現場が本当に望む介護ロボットが開発されれば、ご利用者様や職員の負担はさらに軽減されます。
また、最先端の介護ロボットの開発の一助を担うことは、職員の誇りとなり、モチベーションアップにも繋がります。
■ 介護ロボット・福祉機器の紹介

実証試験●遠隔操作型アンドロイド「テレノイド」
大阪大学大学院 基礎工学研究科 石黒浩教授により開発されたアンドロイド。遠隔操作により、動きをコントロールし対話することができます。認知症の方との新たなコミュニケーションツールとして世界的に注目されています。
隆生福祉会では、職員に向け、テレノイドを用いたコミュニケーション研修を行っています。

●コミュニケーションロボット「Sota」
人と同じように身振り手振りを使ってコミュニケーションを行うことができる小型のデスクトップ型ロボット。
顔認証をして挨拶したり、おしゃべりをしたり、体操やクイズ、歌などのレクの司会進行をすることもできます。

●メンタルコミットロボット「パロ」
赤ちゃんアザラシをモデルにしたセラピーロボット。元気付け、ストレスの軽減などの心身を癒すロボット・セラピー効果や動機付けが期待できます。

実証試験
●パワードウェア「ATOUN MODEL Y(アトウンモデルワイ)」
装着型のパワーアシストスーツです。搭載されたセンサやモーターの働きにより動作を補助することで、身体的な負担が軽減できます。
主に、荷物運搬用として工場や物流、農業の現場で活用されていましたが、2018年より隆生福祉会で介護用途での実用に向けた実証試験を行い、その実用性が認められました。翌年2019年には介護施設向けの販売が開始されました。

実証試験●シルエット見守りセンサ
2017年厚生労働省「介護ロボットの導入支援及び導入効果実証研究事業」にて採用されました。
ベッドからの起き上がり·はみ出し·離床を区別して正確に知らせるセンサ。シルエット画像で状況を確認できるため、見守り対象の方のプライバシーを保護、さらに消灯中の居室でも状況確認が可能です。
居室に入室する必要がないため、介護する方·介護される方、双方の負担を軽減することができます。

●介護見守りシステム「Neos+Care(ネオスケア)」
ベッドの位置を三次元で把握することにより、起き上がりや端座位など危険な予兆動作を正確に検知し、高い精度で通知します。職員は手元の端末で状況を確認した上で判断・対応することができます。また、通知はシルエット映像で表示されるため、プライバシーにも配慮されています。

●離床アシストロボット「リショーネPlus」
電動ケアベッドと電動リクライニングの車いすが融合したベッド。
介助者一人で簡単・安全・スムーズな移乗介助が可能となり、介護度の高いご利用者様の離床を促進することができます。

実証試験●ロッキングチェアセラピー「リラックスチェア」
ロッキングチェアのように、ゆったりと揺れるリラックスチェア。認知症の方に、1週間に2回、1回あたり20分ほど乗っていただくだけで、不安が解消し、身体的・精神的幸福感やQOLを高めることができます。
先行販売された北欧では、2年間で1000台導入されており、日本では特別養護老人ホームゆめパラティースが第一号を導入いたしました。

●移乗サポートロボット「Hug」
移乗動作や立位保持をサポート。
ご利用者様の脚力を活かしながら、最小限の介助でサポートできるため、自然な立ち上がり動作が可能となります。

●免荷式リフト「POPO」
リフト機能により安全な立ち上がりができ、免荷機能により下肢にかかる体重の負担を軽減することができます。
転倒するリスクを軽減できるため、安心して、意欲的に歩行訓練に取り組むことができます。

●床走行式電動介護リフト
自立移動ができない方を介護、移動する床走行リフトです。

●スタンディングリフト「イージーアップ」
立位姿勢はとれるものの、自力での移動が困難な方のための電動起立補助リフト。人力で無理に立たせたり、持ち上げたりする介助をすることがないため、ご利用者様・職員、双方の負担を軽減できます。

●見守りシステム「ライフリズムナビ+Dr.」
専門医療機関と連携した健康見守りサービス。非接触センサであるセンサマット・人感センサ・温湿度センサでご利用者様の健康を見守ります。カメラは使用しないため、プライバシーを保護しながら、見守りを行うことができます。
●離床アシストベッド「リショーネ」
電動ケアベッドと電動リクライニング車いすが融合したベッド。
介助者一人で簡単・安全・スムーズな移乗介助が可能になりました。
●自動排泄処理ロボット「マインレット爽」
センサーが、排尿・排便を感知し、排泄とほぼ同時に排泄物を吸引、温水で陰部を洗浄・除湿まで、自動で行うロボットです。